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幼馴染のKちゃんと私は、月に一度のペースで、もう何年も平日のお出かけを続けています。今月選んだ行き先は、千葉県野田市にあるキッコーマンの醤油工場です。
建物に入って受付を済ませ、まわりを見回すと、ファミリーが2組と、赤ちゃんを抱っこしたママさんグループが6人ほど。今日一緒に見学するお仲間は、15人くらいでしょうか。
見学は1時間ほどのコース。アシスタントの女性について、説明を聞きながらスライドを見たり、ガラス張りになった工場内をのぞかせてもらったり。途中、発酵した大豆の搾りカス、おせんべいのような姿になったものを、アシスタントの方が一人ひとりの顔に近づけて、匂いを嗅がせてくださいました。うんうん、これはお醤油かなぁ、という香り。
ところが意外なことに、整然とした見学コースそのものは、思ったほどお醤油の匂いがしないのです。もっと工場中が香りでいっぱいかと思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。

見学のあとは、Kちゃんとソフトクリームを。醤油風味が確かに感じられて、これがなかなかおいしい。
そうしてのんびり話しているうちに、ふと昔の記憶がよみがえってきました。まだ子どもだった頃、Kちゃんと子ども会の旅行で、どこか別の醤油工場を見学したことがあったのです。お昼に出てきたのはマグロ丼。ところが子どもの口には合わなくて、二人して白いごはんにお醤油をたらして食べたのでした。
忘れかけていた記憶を二人でつなぎ合わせると、「あぁ、そんなことだったのねぇ」「へーーー!」と大笑い。あの日の子ども二人が、何十年も経ってまた醤油工場に並んでいるなんて、なんだかおかしくて、うれしくて。
お土産には、もちろん真空パックのお醤油を一人ひとついただきました。
その後は工場を出て、近くの古民家カフェへ。汗をかきながらカレーをいただきました。暑い毎日ですが、Kちゃんとのこのひとときに、すっかり癒された一日でした。
あの日のお醤油のこと
見学のあと、家に帰ってからも、しばらくお醤油の話をしていました。ふだん何気なく使っているものでも、作られる工程を見たあとだと、味わいが少し変わる気がします。
いただいたお土産と同じしぼりたての生しょうゆは、火入れをしていないぶん香りが華やかで、お刺身やおひたしにすっと合います。
それから、あのいつでも新鮮ボトル。空気が入らない仕組みで、最後まで色も香りも変わらないのだそうです。工場でその話を聞いてから、我が家もこればかりになりました。塩分ひかえめのものもあって、歳を重ねた身にはありがたいかぎりです。
贈りものにするなら、詰め合わせのギフトも喜ばれそうですね。
子どもの頃、白いごはんにお醤油をたらして食べたKちゃんと私が、何十年も経ってまた同じ話をしている。お醤油というのは、ずいぶん長いお付き合いになるものです。


